続・第210回TOEIC公開テスト 難易度と感想



とうとう迎えた新形式TOEIC。では以下に感想を追加します。

まず、問題用紙にフォーム番号の記載がなくなり、マークシートA面の印刷色はピンクに統一されました。しかし、これはフォーム(問題用紙)が1種類ということではなく、5種類 4種類 の存在が確認できています。(ちなみに、私のフォームは「女性が本を持っている」版です)

Part 1、問題数が10問から6問に減っただけで、今までどおりの印象。写真の内容は、人物1名が1問、人物2名が3問(うち1問が乗り物あり)、人物なしの室内が1問、人物なしの乗り物が1問。

Part 2、問題数が30問から25問へ減りましたが、難易度は上がったという印象。WH疑問文が10問あったと思いますが、WH疑問文の割合が少なくなったことも難易度アップに貢献している気がします。それ以外の問題がとくに、やや難易度アップしていて、全体的に難しい印象を受けた方が多いのではないでしょうか。(実は16番あたりで集中が途絶え、1問半聞いてませんでした…)

Part 3、3人のものが2セット、2名で会話のやりとりが多いものがおそらく1セット。従来形式の設問で、選択肢がフルセンテンスのものが8問ありましたが、最近としては標準的な割合だと感じます。意図を問う問題の根拠をつかむのは「難しすぎることはない」という印象で、選択肢の先読みが成否を分けるように思いました。グラフィック問題3問は、比較的解きやすいという印象です(その中ではオフィスの部屋割り、ちょっと難し目かな?)。やはり設問・選択肢とグラフィックの先読みが大切だと思いました。

Part 4、従来形式の設問で、選択肢がフルセンテンスのものが5問あり、これも一般的。その中に、目的を問う問題の選択肢(通常は不定詞)がフルセンテンスになるものがあり、印象に残っています。新形式の設問について難易度が特に高いとは感じなかったため、対策としては公式問題集などで新形式の設問に慣れていくことが大事だと思います。

Part 5、品詞問題が少なく、一方で語い問題が多くなったという印象です。これも「英語を理解する力を測る」という新形式の方向性から、自然な流れかもしれません。

Part 6、今回一番要注意と感じたのがこのパート。時間をかけ過ぎないように注意しましょう。その理由は各セットで1問出題される文選択問題です。個人的に手強いと感じたのは最初の1問だけでしたが、このタイプ、あっというまに時間を消費してしまいます。従来からの設問については、5問ほど文脈語い問題が出題されていました。また同じく文脈の理解が求められるものとして、接続副詞が1問。また、各セットで品詞問題も出題されていたことも印象に残っています。難易度のバランスをとるため、または、Part 5の問題数減少を補うためでしょうか。

Part 7では、公式問題集でも感じましたが、ダブルパッセージやトリプルパッセージでの同義語問題が多くなっており、やはり難易度の調整に用いられているように感じました。特に、時間が足りなくなるということへの救済策かも?などと思いました。What is indicated about ~?などの形式をとる選択肢検証型の設問が13問出題されたことは、これまでの傾向通りだと考えています。

まだまだ書きたいことがありますが、まずはここまでとします!

受験した皆さま、お疲れさまでした。


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