ブックレビュー『TOEIC(R) テストいきなり600点!』

問題159-161番は次のブックレビューに関するものです。

600点レベルをターゲットとしたTOEICテスト対策本は非常に選択肢が多く、模試本・単語本と並んで競争の激しい分野だ。TOEIC対策の第一人者ヒロ前田氏がプロデュースした『TOEIC(R) テストいきなり600点!』は、前田氏の関わった書籍だけあって、TOEICの最新傾向をおさえており、出版から2年経過した現在でも古さを感じさせない。著者として起用した横川綾子と渋谷奈津子両氏のキャラクターを前面に強調した作りは、オビに記載された通り、「最高に親切なTOEIC入門書」としての本書を際立たせるすばらしい演出と言えよう。

わかりやすいだけでなく、親しみやすいトーンは、はじめてTOEICに取り組む受験者に最適だ。頻出問題を明示し、それらを徹底的にカバーするという「選択・絞り込み」も、効果的なスコアアップを可能としている。各パート最後の「トレーニング」や巻末の「重要語句リスト」は、学びを一過性とせずに自分のモノとするための仕掛けとしても秀逸だ。唯一気になったのは、頻出分野にフォーカスするあまり、例えばPart 5/6の関係詞問題は非常に簡潔な扱いとなっていることだ。関係詞は不得意な学習者が多い割には、ポイントを押さえることで正解の狙える問題なので、ぜひもう一歩踏み込んで解説してほしかった。

159. この本のトピックは何ですか？
(A) 模擬試験
(B) テスト対策
(C) 単語力強化
(D) 書籍プロデュース

160. ヒロ前田について何が述べられていますか？
(A) TOEICを毎回受験している。
(B) 日本人の投資家である。
(C) この本を執筆した。
(D) テストの専門家である。

161. レビューした者の満足度が最も低いのは何ですか？
(A) 短い解説
(B) 難しい問題
(C) 著者の人柄
(D) 激しい競争

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