今日のテーマは、TOEICのリーディングのスコアを左右する時間の使い方、タイムマネジメントです。そのコツを習得してもらうための「タイムマネジメント検定」。1級をとるためには何が必要なのでしょうか?
その前に、3級と2級の内容を振り返っておきましょう。この検定の3級では、Part 5とPart 6の両パート(穴埋め問題)を、一定のペースで解けることが問われます。これらのパートは、知識が問われているので、時間をかけても正答率は上がりません。知っていれば解ける、知らなければ解けない、なので時間はあまり関係ないのです。適度なペースで解くことと、難しい問題や分からない問題に時間をかけないことが大事です。
「Part 7で時間が足りなくなる」という方の多くにとって、時間不足の理由はPart 7ではなく、Part 5に時間を使いすぎていることだったりします。
2級の条件はPart 7を一定のペースで解けること。ちゃんと時計を見ながらやれば大丈夫、なはずですが、それが実は難しい。必要に応じて問題をあきらめ、飛ばすことが求められます。また、「難しい問題につい時間をかけてしまう」というのはPart 7で一番避けるべき「悪癖」。ご注意ください。
では1級は?
タイムマネジメント検定 1級 認定条件
- Part 7にて、捨てる問題数を事前に決めておく
- 各設問の難易度を15秒以内に判断して、捨てる
- 事前に決めた数以上の問題を15秒以内に捨てること
一言でいえば、攻めのタイムマネジメント。Part 7で、難しい問題を素早く判定し、飛ばすこと、後回しすることがポイントです。これができれば、「時間が足りない」「最後の10問分、マークシートを塗る」ことは無くなります。
470点目標なら約20問、600点なら約15問、730点なら約10問。Part 7で自分が飛ばすべき設問を15秒以内に判定できるようにしましょう。スピーディーに10問を捨てれば、所要時間はトータル2分30秒(15秒×10問)。10問は10分間分の設問数なので、7分30秒も時間が浮くことになります。
こうやって、残りの問題に十分な時間を確保すると、落ち着いて問題が解けるようになる。残りの「より簡単な問題」の正答数が増える。これが1級の極意です。
捨てる問題の代表選手は NOT問題。消去法で解くので、時間がかかる問題が多いですね。逆に捨てるべきでないのは、同義語問題。中には難問もありますが、30秒程度を目安に解いてしまいましょう。