Part 6の設問は大きく2種類(Part 5型、Part 6型)に分類される。Part 6のテクニックとして新たに覚えるべきことは、Part 6型の見分け方とPart 6型の解き方だけ!それ以外の問題=Part 5型はPart 5と同じように解けばよい。
以上のポイントは、Part 6型 その1:接続副詞にてお伝えしました。
その後は、代表的なPart 6型問題 文脈語彙 と 時制 について説明しました。最近の傾向としてはこれら2つの出題頻度が高くなっています。事実、9月28日に受けた第193回TOEIC 公開テストでもPart 6型(通常4〜6問出題)のうち、3問が文脈語彙、3問が時制でした。
さて、Part 6型問題を見分けられるようになったなら、その次に大切なことは「正解のヒントや根拠」がどこにあるのか?ということ。
接続副詞であれば、空欄の前後の文を読むことで、ほぼ正解が確定します。
(例)Our new LX-500 dishwasher is selling well. ——-, we plan to hire temporary workers to increase the production.
空欄前が「よく売れている」という理由、空欄後が「増産するために臨時職員を雇う」という結果。その関係に着目すれば、空欄には「だから」が入る。Therefore / As a result / Consequently などが正解になります。(ぜひ接続副詞を復習しておきましょう)
文脈語彙と時制は、もっと厄介。その理由は、「正解のヒントや根拠」の場所がわからないから。空欄の前かもしれない、後ろかもしれない。直前や直後とは限らない。
「じゃあ、全部読まなきゃいけないの?」
800〜900点を目指す方なら、ぜひ「全文読んで解く」ことにもトライして欲しい!Part 6は長文といっても1セット(3問)あたり100語前後。ですが、600点を目指す方には「全部読む」のはハードルが高い!
ぜひ覚えて欲しいのが、「サイン」。「正解のヒントや根拠」があるのはこっち!と示してくれる頼もしい存在です。
(例) If you have any further questions about the ——-, please do not hesitate to call me.
選択肢: company / role / candidate / supervisor
これは、この文だけでは正解の決まらないPart 6型。選択肢には名詞が並ぶ語彙問題、だから文脈語彙ですね。
ここにもサインが隠されています。the —— 「その〜」とあるので、空欄はこの長文の中にすでに登場済みだ、と分かります。だから、ヒント・根拠はここよりも前の文にあるはず!
サインに気がつけば、見通しよく解くことができますね。見通しよく、とは、正解につながる情報を見つけて効率よく解ける、ということ。スピーディーに、正確に、解くことができます。
the以外にも、this 「この〜」、that「あの〜」、your 「あなたの〜」などの他の表現を指し示す言葉が、サインになりやすいのです。
残念ながら、すべてのPart 6型にサインがあるわけではありません。サインが存在しても、見つけられないこともあるので、万能のテクニックでもありません。
ですが、Part 5やPart 6では「解けるものは素早く解く」「解けないものはさっさと諦める」ことが大事!サインを意識して解くことで、「素早く解く」ことも、「さっさと諦める」ことも、上手になっていきますよ!