TOEICテストは13時スタート、15時まで続きます。時間の長さもそうですが、その時間帯もタフなテストです!
一日の仕事で、あなたが一番集中できる時間帯はいつですか?朝イチ?昼前?午後一番?終業直前?人それぞれだと思いますが、「午後一番」という方は少数派ではないでしょうか。ランチの後の眠気、厄介ですよね。
当日何を口にするべき?
ベストパフォーマンスを2時間キープするには、何を食べればよい?その答えは、まずご自身の経験を活かしてみましょう。自分にあった方法があれば、それが一番です。
一般的によく聞くアドバイスは、消化のよい食事を軽めにとること。私がお勧めするのは、単に軽い食事ではなく、(1) 早めの時間に、(2) 腹持ちのよいものを、(3) よく噛んで食べること。瞬間的な効果ではなく、それを2時間持続させることが大事ですから、工夫が必要ですね。
では、どんなものが腹持ちがよいのでしょうか?経験則だけでなく、科学的な視点も役立ちます。腹持ちの科学、って何だかピンときませんが、ちゃんと存在しているのです。それは「GI値」といって、「炭水化物が消化されて糖に変化する速さ」を示した数値。GI値が小さい食品=腹持ちがよい、と考えてよいでしょう。
主食系の食べ物の中では、玄米や全粒粉パンなどの精白度の低いもの、麺類ならそばがGI値が低いようです。逆に、白米、小麦粉をつかった食事(パン・うどん等)はGI値が高く、つまり腹持ちが悪いことになります。
また、いくら腹持ちがよいものでも、直前に、または大量に食べると、消化の負担のせいで集中を妨げます。玄米などの食品はGI値が低くても、消化がよいとは言えませんので、よく噛むことも大切です。
直前に飲む〇〇は効果的?
眠気予防や、集中力強化のために多くの方が利用しているコーヒー、栄養ドリンク、エナジードリンク。いろんな成分が書かれていますが、その効果の大部分はカフェインと糖分に依ります。
コーヒーやドリンク類を飲むとシャキっとしますが、それはカフェインや糖分を摂ってシャキっとしているんです。
では、カフェインや糖分が「シャキっとする素」なのか?そうだとすれば、カフェインや糖分を大量摂取すれば効果が出そうですね。
残念ながら、そうではありません。カフェインや糖分を摂ることで、集中力が前借りできる。前借りが「シャキっと効果」の正体。言い換えると、後のパフォーマンスを犠牲にすることで、集中力を捻出しているのです。
コーヒーやドリンク類を活用している方は、その効果が2時間ずっと持続するのか?ぜひ確認しておいたほうがよさそうです。リーディング後半で息切れするという自覚症状をお持ちの方は、特に要注意ですよ!
By 第194回TOEIC公開テスト | 英語講師 相澤俊幸 (blog) 2014年10月26日 - 15:47
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