こんにちは、相澤です!
私がTOEIC研修を担当する場合、リーディングはたいていPart 5の品詞問題からはじめます。出題数が多く、説明もしやすいため、「入り口」の役目にピッタリ。そんな品詞問題ですが、中には難問もあります。
そんな難問を題材にして、森田鉄也先生がブログで単語 enviable を取り上げていました。とても勉強になったので、ぜひご一読ください。このenviableは語彙として難易度が高く、結果として「難しい品詞問題」でした。
品詞問題は「ロジカルに考える」のが鉄則とも言えます。見たことのない難解な単語でも、品詞問題ならひるむことはありません。ロジカルに、文法的な視点でとらえてみましょう。
例題としてシンプルに作り変えた 2択の品詞問題を解いてみましょう。
【例題1】
——- position
(A) envying
(B) enviable
空欄に入るのは形容詞で、名詞 position(地位)を修飾しています。positionは、「envying=envyしている=うらやんでいる」のか?それとも「enviable=envyされうる=うらやまれる」のか?
地位はenvyされるもの(地位はenvyしない)ので、(B) enviable が正解!
ご存知かもしれませんが、-ableという語尾は、形容詞を作る語尾です。enviable (envy + -able) のように、動詞に -able を付けるとたいてい、「〜されうる」という受動的(受け身)の意味が加わることも押さえておきましょう。
品詞問題で、現在分詞 (-ing) と過去分詞 (-ed) から正しいものを選ぶ問題もよく出題されますが、これも同じアプローチで解けますよね。
【例題2】
——- news
(A) surprising
(B) surprised
空欄の形容詞が、名詞 news を修飾。newsは「surprising=surpriseさせる=驚かせる」ものなので、これは (A) surprising が正解。
-ableで終わる形容詞、いくつか例としてまとめました。