この記事の要点
- 音声トレーニング(音読など)の効果を高める方法の紹介
- ちょっとしたカスタマイズをするだけ、道具は不要
- とくに「音読&黙読トレーニング」との併用がオススメ
TOEICの学習に、音読やスラッシュリーディング、シャドーイングなど、口から声を出すトレーニングを取り入れていますか?今日はこれらの音声トレーニングをカスタマイズして、学習効果を更に高める方法をご紹介します。道具も準備も不要ですぐに試せるものばかり!早速今日から、ぜひTRYしてください。
そんな反則技の話、早速3個お届けします!
1. スプラッター法
スプラッターという言葉、ご存知ですか?そう、映画のジャンルでお馴染みのスプラッターです。映画では、血が飛び散るような内容のものをスプラッター・ムービーと呼びますね。
スプラッター法は、血が飛び散るような音声トレーニング。かなり危険な匂いがします。というのは冗談で、ここで飛び散るのはツバ。(これはこれでちょっとイヤな感じですが…)
やり方は簡単です!口の前に手を添えて、口を隠しながら音声トレーニングをやってみる。ポイントは、口から手にツバが飛ぶのを感じること。そして同じく、吐く息が手にぶつかるのを感じること。
日本語を話す時、口から出る空気には勢いがありません。ですが、それでは英語らしい発音、とくに子音の発音ができていないのです。遠慮せず、ツバを飛ばす勢いで声を出してみましょう!それが英語らしい発音につながります。
2. 変速リーディング法
私は「音読&黙読トレーニング」の中でスピードを計ることを薦めていますが、これは「スピード競争」ではありません。スピードを早くする、読む時間を短縮することが、トレーニングの目的ではないのです。
あくまでも目的は、英文の意味を理解した上で、それを声に出して読むこと。そして、トレーニングを積み重ねて、英語の理解力を強化することにあります。(その結果としてスピードが速くなる、というのはもちろんOKです。)
英語の理解力を強化するためには、「英語をとにかく速く読む」よりも、「時にはジックリと」「時にはスピーディーに」と緩急をつけて読んでみましょう。より正しい発音が身に付くという効果もあり、スピーキング力にも好影響を与え、お得です!
3. ハンドジェスチャー法
教材録音にて出会った、ネイティブのナレーターの行動をヒントに開発したのがこの技!
音声のピッチ(高低)に合わせて、片手を上下させながら、読んでみましょう。英語はピッチにメリハリのある言語ですが、日本語は比較的フラット(平板)です。普段はピッチが平板な言葉を使っている私達がメリハリを出すには、そのことを意識して話す必要があります。そのために手の動きをつけてください。
スタジオで録音する際のネイティブのナレーターは、片手を原稿付近に位置させ、もう片方はフリーの状態です。そのフリーの片手を、音声ピッチに合わせて動かしていることがあります。つまり、ネイティブ・スピーカーでさえ、メリハリのあるピッチを発するために、ハンドジェスチャーを使っていたのです!
ネイティブではない我々はなおさら、この技を活用して音声ピッチにメリハリをつけてみましょう!
以上3つの技、ご紹介しました。
スプラッター法、変速リーディング法、ハンドジェスチャー法、それぞれ単独でも、組み合わせても、試すことができます。道具も準備も不要です。お好みにあわせて、音声トレーニングに付け加えてくださいね!