2016年12月18日の韓国 第322回TOEIC公開テスト、ソウル市内江南区の中学校で受験しました。日本ももう寒いですが、こちらはプラス2段階くらい冷え込むという印象でした。では今日のテストの難易度をお届けします!
受験したフォームは4MIC59。テストは10時07分に開始、終了は12時09分でした。昨年12月の日本での公開テストのフォーム番号が4LIC38/39ですから、2016年は前年比1.5倍もの数にのぼるフォームが使われたことになります。
全体としての難易度は、これまでの新形式テストをかんたん・普通・難しいの3つに分類すれば、「難しい」レベルでした。
パート毎の感想(難易度)は以下の通りです。
Part 1: やや易
Part 2: 難
Part 3: 普通
Part 4: やや難
Part 5: 難
Part 6: 普通
Part 7: やや難(SP 普通、DP やや難、TP 難)
※ 難易度は 易・やや易・普通・やや難・難 の5段階評価です。
Part 1は「やや易」。人物1名の写真が2問、人物多数が3問、人の写っていない写真が1問(屋内)でした。毎回1問ほど、写真の中に乗り物が登場しますが、今回は飛行機。また、There is/are 〜(〜がある)、〜 is/are on display(〜が展示されている)という定番表現(ただし頻度は高くない)が正解として登場していました。
Part 2は「難」。比較的解きやすいWH疑問文が多く(12問)出題されたのですが、うち4問が間接的な応答が正解でした。間接的な応答とは、「タクシーはいつ来る?」に対して、直接的に「15分後に」と応じる代わりに「バスでも行けます」といった答え方をするもの。間接的で難易度の高い出題が目立ちました。
Part 3は「普通」。今回は意図問題 2問にグラフィック問題 3問。選択肢がフルセンテンスとなる設問は読解スピードが問われるため、難しくなりがちですが、そのようなフルセンテンス問題は7問(うち1問は意図問題)ありました。Part 3/4のグラフィック問題は、「キーワードを聞き取る」ことで正解がサクッと選べるものが多いですが、3問中の2問がそのような「キーワード系」で、全般的に解きやすいと感じました。
Part 4は「やや難」。意図問題 3問とグラフィック問題 2問が出題されました。フルセンテンス問題は10問(うち3問が意図問題)あり、そのせいで難易度が上がったと思います。グラフィックは2問中1問が「キーワード系」でした。「キーワード系」の1問は、そのキーワードが繰り返されていたこともあり、「落とせない」レベル。5月以降、新形式のTOEICを受け続けて感じるのは、「グラフィック問題は狙い目」ということ。グラフィック問題は特に、先読みをしっかり済ませ、正解を狙っていきましょう。
Part 5は「難」。品詞問題7問、動詞形4問、代名詞1問、前置詞・接続詞・副詞が4問、その他の文法問題(代名詞・接続詞ミックス)が1問、語い問題10問(名詞 3、動詞 2、形容詞 3、副詞 2)、前置詞 3問でした。代名詞や動詞形は総じて簡単である一方、品詞は比較を問うものなど、ちょっと要注意でした。選択肢内に 前置詞・接続詞・副詞 が交じる問題が新形式になってから増えていますが、今回もその傾向が顕著でした。前置詞・接続詞・副詞問題は、文法的にありえない選択肢をまず消去するのが鉄則です。語い問題は問題数は標準的でしたが、韓国TOEICらしく、終盤で難易度が高いものがいくつかあり、悩まされました。
Part 6は「普通」。文脈問題は計11〜12問で標準的またはやや多め。4問を占める文選択問題は一部難しいものがありました。残りの文脈問題は語い 2〜3問、時制 2問、接続副詞 2問、代名詞 1 問で、全体としての難易度は普通。
Part 7は全体としては「やや難」。文章量は標準的でした。拾い読みでは間違えそうな、正確な読解力が求められる出題がいくつかありました。What is indicated about 〜?といった形式の選択肢検証型問題は13問(うち3問はNOT問題)あり、問題数としては標準的。NOT問題はそのほかにもう1問あったので計4問、多めですね。同義語問題は全部で3問、どれも難易度が高く、僕自身もうなりながら解きました。receiptやinvoice、survey、credit card statementなど、レアな長文タイプが多く、うれしかったです!
相澤自身の本日の時間配分は以下のとおり。
Part 5 10:54〜11:11 17分
Part 6 11:11〜11:19 8分
Part 7 SP-シングルパッセージ 11:19〜11:44 25分
Part 7 DP-ダブルパッセージ 11:44〜11:54 10分
Part 7 TP-トリプルパッセージ 11:54〜12:08 14分
韓国受験では、Part 5の出題傾向をしっかり調べておこうという気持ちが強く、ついつい時間をかけすぎてしまいます。今回は難易度が高かったおかげか、完全に時間かけすぎてしまいました。その一方で、Part 7もいろいろ興味深い出題が多くて…職業病ですね。
5月の新形式TOEIC導入以降の17回、従来形式含めると計21回、今年はこれまで以上にTOEICを受けまくりました。来年はスローダウンして、10回受験すればよし!と考えています。
受験の報告は以上です。
テストの後は、やはりソウルで受験した森田鉄也先生と、TOEIC Kingことキム・デギュン先生と一緒に、テスト振り返りの生放送。その後は韓国料理を食べて、もうすっかり冬のソウルを満喫しました。写真はカムジャタンという料理です。ではまた来年。See you!