TOEICテストのスコアシートに載っている Abilities Measured(項目別正答率)の、項目別の問題数について質問を受けました。
「なぜリーディングの合計は100より大きいの?」
「なぜリスニングの合計は100より小さいの?」
ちなみに、リーディング合計はいつも100を越えます。リスニング合計は通常100ですが、100より小さいときもあります。
リーディングは5つの項目に分かれており、各項目の問題数の合計は105〜117程度になります。合計100問のテストなのに100を超えているのは、一部の問題が2つの項目に計上されるから。
- Part 6の語彙に関するPart 6型(文脈型)問題 → R3とR4
- Part 6の文法に関するPart 6型(文脈型)問題 → R3とR5
- Part 7のダブルパッセージの上下問題(クロスリファレンス型問題)→ R1とR3
- Part 7の同義語問題 → R1とR4
これらの問題が、2つの項目に計上されることがあります。
リスニング
リスニングは4つの項目に分かれており、各項目の合計は原則として100になります。リーディングと違い、リスニングでは複数項目に重複計上される問題がありません。さらに、L1とL3がPart 1とPart 2、L2とL4がPart 3とPart 4に対応しているので、次のような数式が成り立ちます。
L1 + L3 = 40問 (Part 1が10問、Part 2が30問だから)
L2 + L4 = 60問 (Part 3が30問、Part 4が30問だから)
ただし、まれに4項目の合計が100に満たないことがあります。
その理由は、一部の問題が不適切だと判断された場合、その問題をカウントしない処理をするため。具体的には、高スコアの人が低スコアの人より正答率が低い設問を検証し、公平性や妥当性に問題があると見なされたものは採点対象外としているそうです。
採点対象外の問題は、リスニング・リーディング、どちらでも発生する可能性があります。ただし、リーディングは項目別正答数の合計が100を超えているので、発生しても気づきにくいですね!porporさんのブログ TOEIC990点への道 -日本から出ずに満点- 『問題の再現にはあたらないであろう第190回TOEIC公開テストPart 7のお話』によれば、5月のTOEICではPart 7で採点対象外となる問題があったようです。